アロマの実際的なデメリットを考える

私たちの暮らしには香りがあふれています。
良い芳香が私たちの気分や精神状態、さらには健康そのものを積極的な方向へ導いてくれる、と言う特性に着目したのがアロマテラピーです。
しかし、アロマテラピーは一概に良い面ばかりを持っているとは言えず、また芳香も使い方によっては逆のマイナス効果に働いてしまうこともあります。今回はその具体的なデメリットを考えてみましょう。

■必ずしもアロマが健康に有効とは限らない場合

まず、何となくアロマテラピーそのものについて、ナチュラルな健康方法といったぼんやりしたイメージを持つことは、あまりいいことではありません。香りによる「テラピー」(療法)と銘打ってある分、そこには医療的な働きがある、ということを認識しておいた方がよいでしょう。

薬を例にとると、民間療法や漢方薬、(日本ではいまだ正式に認可されていませんが)ホメオパシーなど、化学薬に比べて自然由来の成分が多く、より人間の体に優しいとされている療法は多くあります。ですが、いくら自然に近くて体に優しいからと言っても、これを長期的に続けてしまっていては、体がその効果に慣れきってしまって意味を成さなくなったり、健康への逆効果になってしまう場合が少なからずあります。薬は薬であり、療法はあくまでも何らかの症状に対し一時的な対処として行うべきです。

アロマテラピーにも同様のことが言えるでしょう。気分の落ち込みに対してリラックスするアロマを焚き、それで効果を感じたとしても、そのアロマを長時間継続的に使用していては、嗅覚が慣れきってしまい、アロマテラピーのテラピーたる部分を効果的に感じることができなくなります。

このアロマテラピーのデメリットについて簡単に言うと、使いすぎてしまえば効果が薄れる危険性が非常に高い療法である、と言えるでしょう。

■他者の嗅覚は自分と同じではない

また、薬やサプリメントが個人の体という範囲内でのみダイレクトに作用するのに対し、アロマテラピーは空間を芳香で充満させ、それを呼吸によって察知することにより健康効果を期待するという特徴があります。

当然ですが、そういった空間を共有している別の人に対しても、何らかの作用が起こりうるのです。健康に関する共通の悩みを持ち、また試用するアロマの芳香にも好意的な感触を持つ場合はもちろんいいのですが、他者の嗅覚の好みと言うのものは個人によって大きく分かれるもの。あなたにとってはよい香りであっても、たまたま空間を共有せざるを得ない人にとっては、恐ろしく嫌な悪臭、と感じられることも多々あります。

一定の香りや強い芳香に拒否反応を示す人は多く、これが元で頭痛や胃痛を引き起こしたり、または臭いに対するストレスが元で健康を崩してしまうこともあります。空間を使用するという特徴上、アロマはできるだけ他者に対する配慮を持って行わなければなりません。これが二つ目のデメリットです。

■具体的な危険性について

最後になりますが、ごく実際的なアロマの危険性の中に、「火器を使用する」「高温になりうる」というものがあります。お子さんがいる家庭でも安心して使用できる、とアロマテラピーをしたり、あるいは夏場の虫よけがわりに使用している自然派のお母さまも多いでしょう。それでも、電気や火器を使用して精油を温め、空気中に拡散させるというアロマの手法は、思いがけない事故を招くこともある、ということをよくよく念頭に置いておきましょう。

また、アロマを安全な自然療法とだけ認識するのもまた、危険が伴います。精油の中には、例えば日光にさらされることで皮膚上に有害な成分を形成するものもあります。あるいは妊産婦さんや乳幼児に対しては向かない香りというものも少なからず存在しますので、アロマオイルの選び方や取扱いには、ごく慎重になる必要があります。

以上、主なアロマのデメリットをご紹介しました。医療機関やセラピスト、専門家などの指示をよく聞いて、安全なアロマテラピー実施を心がけて下さい。

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